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今や人民開放戦士として売り出される元テロリスト…自由社会の偽善とイスラム人民戦士機構

このニューズレターは著者デーヴィッド・アイクの承認を得て翻訳されたものであり、著作権は著者に帰属します。英語原文に興味がある方は、David Ickeのサイトから購読できます。

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デーヴィッド・アイク週刊ニューズレター

2012年2月26日 日曜日

今や人民解放戦士として売り出される元テロリスト…

…自由社会の偽善とイスラム人民戦士機構

みなさん、こんにちは…

比較研究している人たちには、おなじみだが、米国と英国と自由社会とは名ばかりのその他の国々が、実際に殺戮と破壊が果てしなく続けられている冷酷な現実をよそに、威張ってモラル高く装った偽善を言っている情況がある。

アフガニスタンを始め、イラク、リビアなどを征服する為に、長期的に計画された殺戮と破壊は、何年にも渡って行われてきたこと。

今日では自由社会のいわゆる正義の理由によって行われている事が、何千年にも渡って、ローマ帝国や、バビロニア帝国、モンゴル帝国とかアレキサンダー大王などがやって来た事と同じであるという事が理解出来るだろう。

我々は、大英帝国が一時は世界制覇したかの様に見え、土着民を占領下に入れて、その土地の資源を乗っ取って来たことを知っている。
同じく、フランス帝国、スペイン帝国、ポルトガル帝国、ロシア帝国、大日本帝国、モンゴル帝国とリストは続く。

今日では何と言われようと、本質は同じで、米国帝国は、世界エリートによって支配されている。この常套手段は侵略の口実は常日頃から探し見つけ、実行に移すやり方だ。

昔は、モラル倫理的にどうこうと議論されることもなく、どん欲と他人が自分の欲しいものを持っていると言っただけの理由で行われ、これを一般には、見、欲し、そして略奪すると呼ばれて来たのである。

しかしながら、文明の進んだ今日では、そうしたどん欲や野蛮なやり方はもうする事は無くなった?と言われていて、公平で倫理的な尺度に測って行われるようになったと言われている。

帝国主義は、時代遅れであり、一つのグループが他のグループに武力を行使する事など全く、いかんともしがたい事であると、あの素敵なオバマ大統領も言っていることだし、真実の筈ですよネ(皮肉)

以上の事は、大衆を手前にして、噓ばかりなのは皆さん先刻ご承知の通りです。人類は進歩して以前のような単なる欲と征服管理欲の欲しいまま行動するということは、ほとんど無くなったと言うウソはもはや信じる人は少ないだろう。

インターナショナル・コミュニティーが、あなたの国を破壊(おっと失礼!)援助します

もちろん今だに、見、欲し、そして略奪には変わりないが、笑い話にもならない口実は、正義の味方(我ら)が、悪い奴ら(彼らはその時々に応じて都合よく作られる悪者)から、人々を守るというものなのだ。()内は訳者注

米国と英国のアフガニスタン侵略は、そこで栽培される麻薬の生産量の確保と、地理上の戦略的な有利性の為では全くなかった。(全てそうであった)ビン・ラーディンとテロリストから世界を守る為だったのだ(ウソ)。

イラクの侵略は原油の確保と地理上の戦略的有利性のためではなかった(本当のところそうなのであった)。サダム・フセインから人々を守る為でであったのだ(これもウソ)。

リビアを破壊したのは、原油と銀行システムを乗っ取ることではない(乗っ取ることだった)。そしてカダフィー大佐から人々を守る為であった(ウソ)。

またシリアを侵略しようと企んでいるのは決して中近東へのドミノ効果を狙っている訳ではない(実は狙っている)。なぜそんなことを疑うのだろうか?ただ、アサド大統領から人々を守るために決まっているのだ。

イランに侵略したいのは原油を狙っている訳でもなく東西世界の重要な拠点を押さえたい為ではない。そしてグローバルな紛争を引き起こしたい為でもない(為なのである)。ただ、イランの核兵器計画から世界を守る為である(全然関係無し)。

こうした米国と自由世界と呼ばれている政府の発言は行動に矛盾がある。例えば初めに”甲”に対して支援している一方で、後で立場を逆にして”甲”に対して反対の運動を起こす様になるという事がある(エジプトのムバラク政権に対するものがその例)。

例えば自由開放戦士として、資金を援助したあとでそのグループが、テロリストとして上げられ世界的に危険とされる事や又その逆の例もある。

典型的な例としては、エリートのインサイダーで、三極委員会の創立者であるズビグニュー・ブレジンスキーがカーター政権で国家安全保障問題担当大統領補佐官をしていた時、アフガニスタンのムジャヒディーンを訓練し、資金を出資していたと認めた事だ。

カーター大統領とその陰の支配人ブレジンスキー

ブレジンスキーはソビエト連邦の衛星国の首都カブールにあらかじめ用意をしておいて、モスクワの軍をアフガンに侵略させ、彼が”ソビエトのヴェトナム戦争”と呼ぶところの泥沼に引き込むことに成功したと言ったのだ。

その時、ウサーマ・ビン・ラーディンという人物をサウジアラビアから戻って来させ、ソビエトの侵略に抵抗する指導者とした。

この計画は成功して、ソビエトに大きな打撃を与え、実に数年後ソビエト連邦は崩壊した。

その後、9.11が起こって、アメリカの世界エリートの指導者達はアフガニスタンへの侵略を支援して、同じムジャヒディーン(開放戦士達)と彼らの精神的な指導者達であるタリバンと戦う事にして、かつての自由開放戦士のウサーマ・ビン・ラーディンを、民衆ナンバーワンの敵として仕立て上げたのである。

まったく彼らのする事は矛盾だらけのでっちあげである。しかし、エリート達はそうは思っていない様だ。彼らの目的にさえ合えばいかなる場合も言行一致あるのみである。

ムバラク大統領がその目的に合致している間は支援し、多額の援助を、情況が変わっていらなくなればお払い箱にして、いかに彼が独裁者であるか今度は大々的に言いふらす事にする。

彼らの目的に合うなら訓練し、開放戦士に資金援助するのだ。そして目的が変わってくるとその自由開放戦士はテロリスト呼ばわりし、実際にそのように言われているが(テロリストが自由開放戦士と同様に仕向けられることもある)。

その例がイランで今テロリストで知られていたMEK(イスラム人民戦士機構)、MKOとかPMOI(ムジャヒディンハルク)とか言われる組織だがこの週のニューズレターで以下MEKと呼ぶ事にする。

このグループは、1965年に米国と英国によって、備えられた傀儡の独裁者であったイランのシャーに対抗するものであった。

そのシャー自身、1953年にモハンマド・モサッデクに代わって英国諜報部の要請にもとづいて行われたCIAの工作により、備えられたもので、オペレーションアジャクスとして知られている。

モサッデクの死に至る程の犯罪は(皮肉)イランに多数の社会改革を導入した他は、絶対にしてはいけなかった。それまで、アングローペルシャ石油会社(今日のBP)の支配下にあったイランの石油産業を国有化した事にあったのである。

モサッデクは原油から出る資金をイランの国民の元に多く残る様にしようと考えていたが、ノルマン・シュワルツコップ(シニア)は1991年の湾岸戦争で連合軍の指揮で活躍した”ストーミング”(嵐のような)ノルマンの父親で、彼とセオドル・ルーズベルト大統領の孫のカーミット・キムと中近東にいたCIAに働く者らによって引き起こされた、クーデターにより失脚させられたのである。

モサッデクは、シャー政権下の軍法廷に於いて反逆罪になり、死刑を宣告され、処刑は免れたものの一生禁固処分で軟禁された。
グローバルエリートに楯ついて人民に幸福をもたらそうとするとこの様な始末に合うのだ。

MEK、イラン開放戦士は、こうした一連の動きのひとつでバーベキューで焼かれる肉をひっくり返す様に表と裏を変えて来た。モサッデクが失脚した後、シャー独裁が1979年にイスラム革命で崩壊した後はアヤトラ・ホメイニ側についた。

1981年には早くもホメイニ政権に抵抗するキャンペーンを開始し、イラクとの戦いでは、民族解放軍の名の下にサダム・フセインが開始したイランとの戦いで1980年、イラン政府発表統計によると、MEKは17,000人あまりのイラン人を犠牲にしたと言われている。

MEKの多くの戦士は女性であった

MEKは1970年代6人のアメリカ人を殺害し、イランのアメリカ大使ダグラス・マッカーサー2世を誘拐し、大使館員をも殺害した。他の西側の目標を殺害し、テヘランにあるアメリカ大使館を占領することを支持し、イラン政府によるアメリカ外交官である人質を釈放することに反対、処刑しようとした。

MEKは1994年イランのマシュハドのシーア派の重要な神殿のひとつを爆破した背後におり、30人が犠牲、200人が重軽傷を負った。アメリカの政府正式発表によると、爆発物は1993年(FBIが関係していた)ワールド・トレーディング・センター爆破のマスター・マインド(陰の黒幕)だった、ラムジ・ヨセフによって造られたものだと言うのだ。

イラン・イラク・合衆国・カナダはMEKをテロリストグループとして、ヨーロッパでも2009年までは欧州同盟のリストから外された。

MEKは2001年に非暴力化したと宣言し、サダム・フセイン政権下でのMEKの重要な拠点がイラクに置き、2003年にアメリカ合衆国特別部隊が交渉して、対戦関係を停止した。

マリアム・ラジャヴィ(邦名が確かでありません)の引きいるMEKは、今日イラン国民抵抗評議会(NCRI)内で重要な地位にあり亡命中の議会であると主張している(リビアの革命者2003年以前はイラク政府の亡命者ともされている、あれこれと….)

MEKの指導者マリアム・ラジャヴィと9.11の人ルドルフ・ジュリアーニ

MEKは、米国にイランに対する外交上及び軍事上の目標とすることが可能な様にする為に、イランが原爆を開発計画しているという情報及び口実を最初に提供したのだ。

ここで、MEKが米国-イスラエルのイランを悪玉に仕立て上げ、工作をしている。その背景にはもっと深い意味がある。特にイスラエルについてはそうだ。

私はMEKの全員がそうだとは、もちろん言わないし大部分のMEK員についてそうなのだとは言わない。組織の小枝の中心にいる者がイラン政権に対してそのようにしているのだ。うわべでは愛国者とか言っているのだが….

NBCニュースによれば、アメリカの正式な筋から内密の報告で、イスラエル諜報特務庁のフロント組織としてMEKが、イランの原子力科学者を何人も暗殺したという情報確認をしたという。

イラン政府曰く、オートバイで乗って来て犠牲者の車に小さい磁石で出来た装置を取付けるという方法で、イスラエル諜報特務庁から提供された爆発物を使用し、その使用方法を訓練したと伝えられている。

原子力科学者の一人が殺害された後、共和党候補のニュート・ギングリッチとリック・サントリウムは、そうした殺害に賛同している。サントリウムは素晴らしいと断言したのである。

モハメッド・ジャヴァド・ラーリンジャーニ(英発音、邦訳発音わかりません)はイランの最高指導者の側近であるが、彼によるとイスラエルから資金を出資されMEKを設立し、イラン内でイスラエルの利益に合致した行動を取っていると言う。

ラーリンジャーニによれば、MEKとイスラエルの関係は、イランのテレビでも放送されたMEK員を尋問して得た資料によって確認されている。

NBCニュースによれば、匿名の条件で確認された2人のアメリカ政府の役人の情報では、MEKがイスラエルによって出資、訓練、武装されていて、原子力科学者達を殺害したと言う。

グローバルエリートの手先は、その国の政権下に於いて”我々の敵の敵は我々の友”という原則に従って働いている。西側のエリートがイランを悪玉にしようとすればする程、MEKの過去に於いてその暴乱を働いていたかが、書き換えられ、それを利用して今日の暴乱を可能ならしめている。

こうした動き、キャンペーンはなじみ深い面々によって、米国がテロリストと決めたリストから、除外される様に働いている。ニューヨークタイムズ紙にもMEKを”リストから外せ”という広告が出ている程である。

この広告にはもと司法長官であったマイケル・ムカシー、元アメリカ合衆国国土安全保障長官のトム・リッジ、元FBI長官のルイ・フェリーと元国連大使のジョン・ボルトンが署名している。

ボルトン氏は攻撃を始めたいのだ。彼はブッシュ政権の裏にある”ネオコン”の中の重要な一員で、長いこと合衆国がイランにミサイルを打ち込むことを要求している人物だ。

爆弾のボルトンからまたウソ
(攻撃開始準備完了か?)イランが米国本土を攻撃する可能性を憂慮

トム・リッジがNBCに語ったところによると、共和党、民主党両方からの委員や政治家でない指導的地位にある軍司令指導部、外交官、本国はもとより、英国、欧州同盟、ワシントンの地区の裁判官を含めた、本当に重要な地位の人々がこぞってMEKは1997年にテロのリストに入れるべきではなかったと言っているというのだ。

以上の全ての人々とその組織はグローバルエリートの手先でイランの政権を倒そうとして、それについてMEKと協力するための規制を取り除こうとしている。まったく、やつらのやり方を知っているものにとっては、こうした工作は見え見えなので一言で言うと、矛盾だらけのやり方だ。

MEKテロリストのリーダー”マリヤム・ラジャヴィがマイケル・ムカシー、ルディ・ジュリアーニ、フランシス・タウンセント(国土安全保障省の元顧問)とトム・リッジ(テロと戦う国土安全保障省の元長官)と一緒にいるところ、皆、MEKをテロのリストから除きたい

ジョージタウン大学外国(関係)部教授のダニエル・バイマンがいみじくも言った事は”イスラエルがMEKを使って目標を攻撃するなら、これはテロリズムだと考えられる”。

考えられるどころか、テロリズムそのもので、国家によるテロリズムと呼べるだろう。しかし、イスラエルや米国、英国にとっては、いつものやり方となっているものだ。

理論的には国家はテロリストになり得ないものだが、現地の人間を雇って殺戮行為をするのは国家によるテロそのものだ。そういうことになれば、多くの国が、米国、英国、イスラエルのいかなる要求で、いかなる時も、それに従わざるを得なくなってくるのだ。

以上がウサーマ・ビン・ラーディンを始めとする開放戦士がテロリストとされたり、一時テロリストだった者達が、MEKに見られる様に開放戦士になったりする理由なのである。

「偽善」という言葉は、”自分で信じたり、感じたりしない事柄をウソ偽ってそのように言動する”ことを言うが、それが、以上のグローバルエリートの通常の行動原理に成っている。遺伝病的にウソをつくというのが最も適切な表現かもしれない。

彼らの言行がまして9.11後、中近東に目標を据えてからそれが増々酷くなって来ている。

本質を見分けるのに必要な時は、”誰が一番これによって得をするのだろうか?”と考えるべきなのだ。

この問題提起によって誰が利益を得るのだろうかということだ。

MEKをリストから外して、公式に米国軍部局が限定されない自由な提携活動を彼らとするように出来る様になって、誰が利益を受けるのかと考えるのだ。

世界中を炎の中に引きずり込む行動のかたわらテロリストを非難する彼ら、これも同じ筋書きですね。

アイク翻訳委員会:オリオン

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