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左脳で考える現実世界、えーっと、まずは…それでも、だから…結局決まっているじゃない?

このニューズレターは著者デーヴィッド・アイクの承認を得て翻訳されたものであり、著作権は著者に帰属します。英語原文に興味がある方は、David Ickeのサイトから購読できます。

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デーヴィッド・アイク週刊ニューズレター

2010年9月12日 日曜日

左脳で考える現実世界、えーっと、まずは…

…それでも、だから、結局決まっているじゃない?

みなさん、こんにちは…

先日、私は、新聞を買おうと思って、近所の店まで出ていき、レジの前で「ユーリカ!(わかった!)」という雑誌が高く積んであったことに出くわし、そこで面白い経験をした。

というのは、「タイムズ紙」を買えばその雑誌が、もれなく、ただで付いてくるというのだ。表紙を見て、興味深そうだったので、それじゃ「タイムズ紙」を買おうと思い、新聞の積んである、棚の所に行ってみると、「タイムズ紙」が売れ切れなのを発見した。

カウンター上には、「タイムズ紙」を買っても、雑誌はいらないので、持って帰らずに、そこに何部も放置して積んであった。そこでレジ嬢に、雑誌は欲しいのだけれど、「タイムズ紙」が売れ切れで、どうしたら、良いか、判らない旨を伝えようとした。

レジ嬢:「雑誌が欲しいんだったら、「タイムズ紙」と同じ金額を支払ってちょうだい。」
アイク:「でも、ここに積んである雑誌は、もう誰か、支払ったけれど、持っていかなかったんじゃないの?」
レジ嬢:「支払わなきゃダメよ」
アイク:「じゃ、「タイムズ紙」はいくらなの?」
レジ嬢:「知らないわ」

そこで我々は、他の客達がもう既に支払った、支払い済みの雑誌に支払う為に、その店にまだいた客に、いったい「タイムズ紙」は、いくらなのか知っているかを聴き始めた。私はたまりかねて、

「スコット、すぐ宇宙船に戻りたい、我々を瞬間伝送してくれ!ここの惑星の住民は皆気が狂っているから(訳者注:SF映画およびテレビシリーズでお馴染みのスタートレックで使われる有名なせりふのパロディーでアイクの皮肉混じりの冗談)」と言ったのだ。

もうたくさんだ、帰ろう!

幸いなことに、そこに、もう一人の店員が現場に現れ、彼はもっと気の利く人で「いいえ、結構です、どうぞ一部取ってください、どうせ捨てなければならないのだから」と言った。

以上は、日常生活において、プログラムされたロボット人間がいかにばかげた理論を持っているか、そしてちょっとした気の利く考え方によって、問題が解決された良い例だ。そうして、こうした理論は、読みたかった雑誌の中にも見受けられた。

雑誌の表紙には大きな太陽の写真が写っていて、題名にスティーヴン・ホーキングによる「宇宙の終わり」と題された記事が載せられていた。

イギリスの理論物理学者で宇宙論学者でもあり、「邦題:ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで(ハヤカワ文庫NF) 」のベストセラーの著作者で、「車椅子に乗って、シンセサイザーを使って喋る事でも有名である。(訳者注:サイエンスフィクションを好み、実際にアメリカのSFテレビドラマ『新スタートレック』に本人のホログラムイメージ役で出演の経験がある。)

ホーキング氏は、筋萎縮性側索硬化症という重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種を患っている。

彼は素晴しい努力の人で、病にもかかわらず精力的に仕事をこなし、講演、著作活動を続けている。この雑誌には、同じく物理学者でSFテレビドラマ『新スタートレック』のスクリーンライターのレナード・ムロディナウとの共著で書かれたの最新作の“The Grand Design”についての記事であった。

この本は、M理論について書かれてある。最もMがなんの頭文字なのか誰に聞いても分からない。

確かに、メンブレン、マトリクス、マザー、マスタ-、ミステリーとか、マジックとかなのだろう(訳者注:名称の『M』についてエドワード・ウィッテンは超弦理論においてM理論を提唱した理論物理学者。

現在はプリンストン高等研究所教授。自身は、2003年のヒストリー・チャンネルのドキュメンタリー番組『美しき大宇宙』の中で「Mは、マジック、ミステリー、メンブレーン(膜、超弦理論におけるひもの構成要素)などその人の好きなものを意味します。」と述べるにとどまり、『M』の意味については明言は避けている。)

メンブレーン(膜)は単に「ブレーン」と呼ばれる場合もある。M理論と呼ばれているのに、Mがなんだか知らないのには当惑したけれど、わたしは科学者でないのでしかたがない(左脳万能主義ありがたや、神が要らなくて、宇宙がバラバラの物から勝手に作り出されたなんて、いやはや、私は、科学者でなくてどんなに良かったことか…アイクの皮肉)

M理論

それでは、頭を痛め付ける話をしよう。あなたの頭がどうなるか知らないが、私の頭は痛かった、特に左脳の方はそうだ(皮肉)。

M理論は、ストリング理論の延長線上にある考え方で、それは、エネルギーの小さな糸のような物が振動していて、振動の違いによって違った種類の粒子になるのだそうだ。

私が調べたところ、
M理論とは、現在知られている5つの超弦理論を統合するとされる、11次元(空間次元が10個、時間次元が1個)の仮説理論である。尚、この理論には弦は存在せず、ソリトンは、おおまかにいって非線形方程式に従う孤立波として、2次元の膜(メンブレーン)や5次元の膜が構成要素であると考えられている。

M理論の低エネルギー有効理論は、11次元超重力理論となる。この理論に登場する場は重力場(グラビトン場)・グラビティーノ場・3形式場しかなく、超弦理論の低エネルギー有効理論である10次元超重力理論よりも単純な理論であると言える。

この理論でお馴染みのストリングを導き出す為には、11次元M理論は、10次元の小さい輪で説明すればいい。トーラス型のメンブレムでトポロジーを考え、それで小輪を包むとそれが閉じたストリングになる。

小輪を限り無く小さくすれば、II A タイプのスパーストリングになる。

IIBや、ヘテロティック・ストリングにならずにII A タイプのスパーストリングになる理由は?

小輪上の11次元超重力理論のコンパクト化に於ける無質量場の分析を注意深く行うと導き出される。またもっと簡単に、M理論がDブレーンにしてII A 理論の特有の物であるD0,D2,D4,D6,D8とNS5次元の膜が含まれている事を考えて見よう。

M理論 小輪 II Aの10次元
小輪をメンブレーンで包む              II Aスパーストリング
メンブレーンを0サイズにする          D0ブレーン
メンブレーンの包を外す            D2ブレーン
小輪を5次元の膜で包む             D4ブレーン
小輪から5次元の膜の包を外す             NS5次元の膜

どうでしょうか?よくお分かりになったと思います。(分からなくても無理はないの冗談)

もし、この本のいずれかの著者が、私を夕食に呼んでも、私は、お断りする事にする。
科学という物は、小さな枝ばかりにに注意を払う(左脳によって)もので、森(右脳や心による)を見るどころか、木すら見えない様な代物だ。

左脳は、情報を逐次順序だてて、解読するもので全ては、バラバラでお互いに離れている様に見え、連次する構成や分離性の幻影のみ解読される方法には、連続関係が見えて来ない。以下の写真の様にニッチもサッチもいかない…

彼らの著作 “The Grand Design” 邦題:「ホーキング、宇宙と人間を語る -(株)エクスナリッジ出版」で、 スティーヴン・ ホーキング、レナード・ムロディナウは、従来、宇宙と現実が哲学で論じるものであったが、今やそれが死絶えてしまったと述べている。

「哲学が、現代科学、特に物理学の領域において遅れを取ってしまった。科学者がそれに代わって、こうした知識を追求して行くのである。」

全く持って、判っていない左脳中心思考者は、いつも哲学と科学と言う様ににレッテルを貼り付けて分離したいのだ。

哲学の定義は、実験的(実証可能または、観察および実験にて証明可能)な方法よりも、理論的な説明にて、物事の原因原則について、知識または、価値観によって実質的本質を研究する方法。

科学は、物的宇宙とその本質および、相互作用を観察、実験、実測に基いて統計だって研究し、かつ、それらの関係を一般化する法則を見出す研究方法となっている。

右脳中心に考えるものにとっては、どうして、科学的、哲学的と分けて考えなければならないのか理解に苦しむ。

全脳(無限意識)を使う物にとって、どのように受け止め、考えるか、そしてそれについて如何するかということに対して、そうした分類やレッテルは必要無い。単にそれをするにあたって、無限の可能性の観点からそうするのだ。

最先端の研究に従事する科学者は、右脳を活発に使っている人たちで、小さく凝り固まって、重箱の隅を突くことや、茶の出がらしをもう一度使用することのみに興味のある科学者と違って、所謂大きな観点に立って考える事が出来る。

彼等は、右脳、左脳と言う区別よりもさらに進んで、脳や人体による知覚領域も超えて、その先にある意識の全ての可能性への扉を開いている。

彼らは、単に電子、中性子、陽子、素粒子と言った観点からだけでなく、威風堂々とした素晴しい宇宙の全体像を扱っている。

ホーキングとムロディナウは、宇宙が多数存在することを示唆しているので、この雑誌の題名が、「宇宙の終わり」、すなわち唯一ひとつの宇宙のみが存在しているという考えかたの終わりを示している。

しかし右脳が開いている人たちのとっては、以上の考え方はなにも新しいものでなく、一つしかない宇宙や現実と言う考え方は元々しないのだ。

すべての可能性の意識の観点からは、また右脳の活発な人で心を開いて来ている人は、宇宙が多数存在すると言う事はおろか、唯一ひとつしかないと言う事自体、馬鹿げていると思うのだ。

私は古代人や意識に心を開いている人たちが、もうとっくに知っている事について、科学者が改まって大発見したという宣言を聞く度に、ニヤッとする。

南アフリカのズールー族には、時間と空間が根本的に同類項であることについての言葉が遠い昔よりある。英国の「ニューサイエンティスト」という雑誌で人間や、この宇宙が実際ホログラムであるかどうかと言う問題を扱っているのを見た事がある。

このことについて、私は、私の本で詳しく述べた後、何年も後になってからのことであったが、開かれた意識を持っている化学者達の何人かが、物的世界が実はホログラムで出来ていると言う結論に達していた。

科学研究と称するものの大多数が、車輪を見ずに、車輪の軸を分析したり、車を見ずして、タイヤの外からつける飾りのキャプを論じている様だ。

ホーキングとムロディナウは、神とか創造的根源なくして、他宇宙が物理的法則から生まれると言っている、では、誰がその物理的法則を生み出しているのだろうか?

彼らは、それは、引力(重力子)が存在しているからであって、宇宙は、無から作り出されたと言う。しかし、それでは、何者がその引力とやらを生み出しているのだろうか。

引力と物理法則がどこから来るのかに触れなければ、なんとかそれらしい理論なっているというような物だ。

彼等曰く、素粒子から出来ているに過ぎない人間が皮肉にも、我々を支配している原理法則そのものと、その宇宙ををほとんど理解できるようになったという話になって来ているのは、なんとした勝利だと思う事だろうか。

しかし、彼らの理解に於いては、人間生命とその知覚についての原理については、全くわからないに等しい。

それが、ある意味で映し出される映画を見ているものの、その元になる映写機がついて気にしない、コンピューターの画面に映し出されるものは見ているものの、その元になるソフトウエア情報がどのように関与しているかについて何も知らないのに似ている。

以上のような状態は、左脳ばかりで全脳を使って考えない限り続き、ホーキングとムロディナウの雑誌に於ける説明を読む限りでは、そうであまり得る所がない。

こんな風に小さな穴から覗いているような状態でどうやって全世界が見えるのでしょうね?ホーキングとムロディナウは一般に科学でいうところの、「万物の理論」、われわれの現実をことごとく説明する事の出来る理論を追求している。

しかし、彼らは、始めから当て違いな所で探求している。細部の細かいところを探しているが、彼等の探している物は、細部にない。

キャブレターや、スパークプラグのみ観察しておきながら、車がどのように動くか、論じているような物だ。それを知るには、いろいろな部分が全体一つとして、どの様に働くか見なければ解らない。

これを宇宙論にあてはめると、我々は、人間、木、草植物、惑星、星と呼んでいるものは元々ただの情報で、宇宙の全ての根元から来て其れが情報翻訳伝達プロセスによって解読されたものである。

それらは、固有の波動が刻まれた情報であって、物的表現になる(ホログラフィク)のはそれが各々解読された結果なのだ。それは、ディスクに情報が書き込まれていて、コンピューターで解読されると文字や色として表現されるのと同じ仕組みだ。

CDとは結局、情報が入っている物…

コンピューターで見れる物は、処理された情報。全ては、唯の情報(の幻影)…

情報は、違った媒体に刻まれていて、それを読み込む様にプログラムされている所で処理される様にされている事もある。

脳・身体(心体)コンピューターは、まさにそれをやっているのであって、私がコズミック・ワイアレス・インターネットと呼んでいるものに刻まれている宇宙の波動情報を、読み込む様になっている。

その結果、脳・身体コンピューターは我々が現実と呼んでいる、世界を物的に(ホログラフィック)解読している。

従って、この世界は、我々の知覚を通してのみ、心的に内在しているのであって、まさにワールド・ワイド・ウェブの画像と映像が、コンピューターの画面上でしか存在しないのと似ている。

ではいったい宇宙の波動にそうした情報を刻んだのは、いったい誰なのであろうか?こういった考えは、左脳中心の科学者では答えることができないので避けて通っている物で、殆どの科学者は、そうした創造的な考え方ができない。

彼らは、異なった宇宙では、異なった物理法則が働いていると言うが、それは、異なったコンピューター・ゲームで異なった規則があるのと同じだ。誰が一体、そうしたことを決めるのだろうか?

ゲームの創造者は?どうしてそういった物理法則が成り立ように出来ているのだろうか?

実は、クリック、クリック、入力、物理法則は見かけだけで、それを変更する事も出来るとは…“The Grand Desgin = 大元の法則「邦題:ホーキング、宇宙と人間を語る」についての説明をする雑誌の記事を見て、それに対する批評や返答をも参照したが、私にとっての新しい発見は、余り無かった。

むやみに細部にこだわっていて、大きな観点からの思索にはならない。「万物の理論」を見極めたいなら、私としては、細部にこだわらずに大きな観点から考えるべきだと思う。というのは、細部は根源から派生していて、根源が細部から派生しているのではないからだ。

結論として私にとっての「万物の理論」とは:

無限の意識が在るのみで、創造とは、その無限意識が想像によって表現されたものである。

原子、電子、陽子、素粒子や超弦は皆、その中の過程で繰り広げられる表現である。其れだけなのだ。と言ってしまうが、もちろん私は(良きにつけ悪しきにつけ)科学者ではないので(だから以上のことが言えるのだとも言える)。

アイク翻訳委員会:みつぼし

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コメント:1

GUCCI 12-08-21 (火) 22:50

数学が得意な人が結果的に科学者や物理学者になる。だからホーキングやアインシュタインは典型的な左脳人間。なんでも紙の上の理論で説明できると思っている人たちだ。そして、一般の人たちはこのような権威にとても弱い。ブラザーフッドにとっては大衆の心理操作にうってつけの人たちとも言える。光の正体、重力の正体すら判明していないのに宇宙の構造や起源をドヤ顔で説明されても、?マークしか浮かばない。彼らの難解な書物100冊よりよりアイクさんの文庫本1冊の方が遥かに価値があると思っています。ps~更新再開、ありがとうございます!

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