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バラク・オバマ「裸の王様」

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http://www.davidicke.com/OBAMA

バラク・オバマ「裸の王様」

一般公開増補版

By David Icke

デーヴィッド・アイク ニューズレター2008年11月23日号(初出)

バラク・オバマ──裸の王様

私は全世界の膨大な数の人々──そこにはもっと良く事情を知ったほうが良い人々も多く含まれる──が「オバマ作戦」と呼ばれる心理ゲームによって騙(だま)され続けているのを、驚きをもって眺めつつ、2008年の最後の日々に、これを書いている。

陰謀に関してある程度の理解を持つ人々でさえ次のようなことを言っているのだ。「まあ、少なくとも彼はブッシュではない。」また、「まあ、少なくとも、あんな風に希望の精神を有する新人を見るのは素晴らしい。」とか。もちろん彼はブッシュではない。──それどころか彼は、さらにずっと危険である可能性が大きい。それに「希望」の精神などというものは、もし、それが嘘に基づくものであるとすれば、何の役に立つであろうか。実際のところ「希望」など一体何の役に立つのか。

私はオバマの妻ミシェルの言うことを一切信じるつもりはないが、彼女は「すべての事は希望と始まり終わる。」と言った。全くのナンセンスな言葉が出されたものだ。希望など意味のない感情表現であり、その果実は常に未来にあり、定義から言っても決して現在には存在しないのだから。

希望とは回転木馬に乗っているようなものだ。どんなに速度を速くしても、絶対に前にある対象物に近づくことはない。けれども回避可能な失望にもかかわらず、事態は変わるという「希望」の馬に乗り続けているよう、あなたを信じさせるというのが、この希望という概念なのだが事態が変わることはない。何故なら仕組みそのものが、近づくのを妨害するため設計されているのだから。これこそ卑怯者や正道を踏みはずした連中が「希望」を利用する方法である。つまり、現在、彼らが人々に与えている嘘を事態はより良くなるだろうという「希望」の下に理解せよと。(ところが彼らは事態が良くはならないことを知っているのだ。)バラク・オバマは「希望」の供給者なのである。何故なら彼の御主人様たちは、人々が現在与えられている嘘を、良き時代が来るだろうという希望の下に受け入れてほしいと願っているのだから。

「我々」が要求していることを、おっと失礼、バラクが要求することを、ただ実行せよ。そうすれば、その見返りとして彼はおまえたちに、すべてが約束の地へと導かれることを希望するよう勇気づけてくれるだろう。実際には、そうはならない。だが、あなたたちがそれに気付く時には手遅れとなるのだ。

陰で操っている者たちが恐れていることは人々が未来の、そのうち、いつか、決して実現しない計画としての未来を見限って、【現在】の公正、正義、自由を要求し始めることである。この悪夢を避けるために、彼らはそうした欲望を実際に抱くのではなく、何か、あこがれのような形でそうした欲望を持たせておく必要があるのだ。

かくして彼らの使用人、オバマは一般国民を本気で反逆させないようにするための、気晴らしの技術、政治姿勢の保持として「希望」を売り歩くのである。我々には職もなく、テーブルの上には食べ物もない。我々の家は抵当流れになっている。けれども少なくとも我々には「希望」がある。いやー、何とおありがたいことか。

「ママ、おなかが空いたよう。少し希望を食べさせてちょうだい。」

「ごめんね坊や、希望は今日は食べられないの。明日でなけりゃ。希望はいつも明日なのよ。」

「じゃあ、明日は食べられるね。」

「今のところ、そうなるよう願うことはできるわ。でも明日になれば、私たちが願えるのは、それがその次の日であることだけなのよ。」

延々とこの繰り返しである。それが「希望」というものが役立つあり方、もしくは役立たないあり方である。

オバマが使用した、際立ったお題目(マントラ)は「変革(チェンジ)」である。実際、彼の膨大な資金に支えられた記録破りの選挙運動の基盤は、その一語──変革(チェンジ)であった。これはビル・クリントンや他の多くの連中も使った手法で極めて効果的である。何故なら、ある体制で大部分の人々が何らかの形で暮らし向きに不満を持っているのは当たり前のことであるから。それ故、人々が現状に嫌悪感を抱いているとすれば、たとえオバマのように変革という言葉が何を意味するのかを言わなくても、その言葉は説得力のあるメッセージたり得るのである。

オバマが政策や社会全体への影響がいかなる形になっていくのかといった観点から、自らの「希望(ホープ)」、「変革(チェンジ)」さらにはマインド・コントロールの引き金となる別の言葉「自信(ビリーブ)」といった言葉が指し示す内容を決して特定していないという事は、彼の成功にとって、また彼を操縦する者の成功にとって絶対に必要なことなのである。何に向っての希望なのか。何を変革するのか。何を信ずるのか。そうした多くの質問に詳細に回答を与えていたとしたら、オバマの魅力にとっては致命傷となっていたであろう。

私(アイク)は1990年代後半から2000年頃まで、長年にわたって軍及び政府のマインド・コントロールのプログラム及び技術を詳細に研究したが、今回のオバマ「現象」は、あなた方が見ることができる中でも最も見えすいた大衆へのマインド・コントロール作戦なのだ。

この計画はその核において、オバマを人が希望するもの、信じるもの、変えたいもの、すべてのものの焦点にしてしまうということである。これこそ彼にとってその「希望」「変革」「自信」という言葉の意味を特定したり、詳細に語らないことが重要になる理由なのだ。

しかし私は、オバマの心理ゲームの文脈の中で、そうした言葉が何を意味しているのか、皆さんに教えることができる。それらは、あなたが、そうと決めたことを意味し、あるいはそういう意味であってほしいと思っていることを意味しているのだ。

それ故、彼はあなたとあなたが世界をどう見るかのシンボルとなる。詳細な内容は、そうした「私はあなたがそうあってほしいと思う、いかなる存在でもある」というシナリオを壊すことになる。それ故、細部の説明は受けられず、ただ「希望」「変化」そして「自信」という言葉を手にするだけなのである。

彼らはオバマがたんに「救世主(メサイア)」と見なされることを望まない。彼は同時に、エイブラハム・リンカーンやJFK、あるいは仏陀でもあってほしいのだ。人がオバマに投影せんとする誰にでもなってほしいのだ。彼は白紙のページであり、空白のスクリーン、そして空っぽのスーツ姿というわけだ。オバマとは、あなた自身で作る、ドゥー・イット・ユアセルフの指導者であり、あなた自身の心の投影なのだ。(もし、あなたがまだ眠っているなら、彼もそうだし、もし、あなたが、何らかの形で目ざめているのであれば、彼も一冊の開かれた本である。)

大衆を操作するのが、いかに簡単なものかを知るためには、ビデオ版の「オバマはいかにして選出されたのか」を見てほしい。How Obama Got Elected… Interviews With Obama Voters

あなたが私に望むものなんでもなることができる。私はあなたの投影されたものだからだ。
ほら、この喜色満面をごらん。

大衆を操作する上で彼らが聞きたいことを彼らに語り、どんなことでも彼らが好まないことについては沈黙を保つことほど有効な方法はない。セールスマンは日常的な会話の中から顧客の好きなもの、嫌いなものを拾い上げ、それに応じて製品の売り方を考えるよう訓練を受けている。そのテクニックは、ただ買い手となる人間に対して、説得してほしいと思っている言葉を拾い集めて、それを彼に語ってやるということだけなのである。

オバマも、それと同じ管理者の下からやってきた人間であるが、それとは桁違いの規模の、そしてまた、大衆の心理、意見、行動を操作する方法に没頭する、アドバイザーや操作者たちの広範なネットワークを有する管理者の下からやってきたのだ。

オバマのために書かれたスピーチは心の底からのものではなく、オートキュー[訳注:テレビの出演者にそっとセリフを伝える装置]によるものである。「心情(ハート)」のかけらは集中的な訓練のたまものであり、彼のビル・クリントン風の「話している時に、それを意図している」能力、単なる仕草を越える話しぶりから出てくる。トニー・ブレヤーも同様の方法で訓練された。

けれども、もし冷静になって、これらの連中のところへ戻って観察するなら、彼らが意識的に用いているテクニックをはっきりと見ることができるであろう。ブレアーは演説の仕方において臆面もない詐欺師で、強調のために文章を途中で切って偽りの情緒的効果を挙げるために一瞥(いちべつ)する。オバマは、もう少し巧妙なのだが、昨年来、私(アイク)が観察してきた見地から言うと、それほどの違いはない。それに、人々は厚化粧の笑顔の上の、あの冷たい目をどうして見ていないのだろうか。

読者はオバマが両側にあるオートキューのスクリーンの間で彼の心が動き、重要な殺し文句を言う時はカメラを真っ直ぐに見つめるのを観察することができる。心底からの雄弁家はそんな真似はしない。彼らは自分が感じていることや言っていることに充分に没頭してしまうので自分が見ていることや言っている事に、ふと思いついた考えなど言い出す余裕はないのである。

私は十年以上の間、テレビの仕事をしていたが、ディレクターがどのカメラを見ればよいのかをイヤフォーンで指示して来るのを聞きながら、しばしばオートキューを読んでいた。(だが)1990年初め以降は、私は全世界の公の場で自分の真実を語り続けている。だから私には人工的なオートキューによる演説と、用意された原稿なしの心の底からの身ぶりや話し方との違いは良くわかるのだ。繰り返すが、オバマの演説はオートキューによるもので心(ハート)の底からのものではない。

愛している、あなたも私を愛している。 タダであなたをいただきます。
「美辞麗句がたっぷり」

オバマの演説は膨大な量の大衆操作の技術と神経─言語─プログラミング(Neuro-Linguistic-Programming, NLP)そのものであり、それらは視聴者たちの心の内部に信念と知覚を植え付けるべく、慎重に構成されている。「オバマの演説における、隠された催眠技術の利用に関する調査」と題した、彼の心理学的おしゃべり(psycho-babble)についての記述に関しては、ここ。An Examination of Obama’s Use of Hidden Hypnosis Techniques in His Speeches.

私が強調し続けているように、オバマ・サーカス団全体が大規模なマインド・コントロールの実施であり、また、極めて多くの人々が催眠(トランス)状態で暮らしているので、その興業は非常な成功を博し続けている。こうしたすべてのことは私にナチス・ドイツやファシズムのイタリア、さらに歴史を通しての似たような体制に類似したものを思い起こさせる。

オバマは容姿も声もヒットラーに似ているわけではないが、そのテーマは全く同じものである。ドイツは、第一次世界大戦とロスチャイルド及びイルミナティ指揮下の一九一九年のヴェルサイユ「平和」会議によって同国に科された、その賠償金の影響で、1930年代には経済的且つ軍事的に悲惨な状況にあった。

こうした混乱の中から、多くの人々が今日、オバマを見つめているのと同じようにドイツ人たちが見つめた人物がドイツに現われたのだ。その名はアドルフ・ヒットラーで、マインド・コントロールの技術に基づく、その雄弁さとレトリックによって、ヒットラーは、ドイツの「救世主」、ドイツのオバマとして出現した。ヒットラーは、戦争と金融崩壊の影響のさ中に「変革」「き希望」そして何か「信じるべき」事を約束した。彼は自らを崇拝する信奉者たちの大規模な集会で語りかけ、新しい未来に関するヒットラーのビジョンを支持して、一つの大衆運動が出現した。

著述家のウェブスター・タープレイが指摘するように、真の意味のファシズムとは、ちっぽけなヒエラルキーによって押しつけられる、たんなる警察国家ではない。最後は、そのようなものに帰結するとしても、初期においては、それは、「変革」「希望」「自信」などの提供される言葉が実際には何を意味しているのかについて全く理解していない人々の内部から湧き起こる大衆運動によって権力の座に据えられるのである。こうした人々は、ただ自分たちが何かをのぞんでいるということがわかっているだけなのだ。何故なら、オバマの場合と同じように、彼らはある事の意味を自分たちがそうであってほしいと思う意味にしてしまうのだから。恐ろしい事に、彼らが何と契約をしてしまったのかがわかるのは、すっかり後になってからの事なのである。

オバマのアメリカ…

…ヒトラーのドイツ
違う世界の出来事であるかのように見えるが、技術は同じ。

オバマはブッシュよりも格段の危険性を有している。何故なら彼は催眠状態にある人々を言いくるめることができるのに対して、ブッシュ二世は同じスケールでそうしたことはできなかったのだから。ブッシュはコミュニケーション技術を持たない、見え見えの馬鹿で、彼を「当選」させるためには、世論調査で大規模な欺瞞行為が必要であった。人々が「希望」、「変革」、「自信」などのいくつかの空虚な言葉が何を意味するのか、わかってさえいない時に、大規模な大衆運動に向って、そうした言葉を支持するよう扇動する、名目だけの首領になることは、ブッシュには絶対に不可能だった。だがオバマにはその力があったので、明らかにそれが可能なのである。

「オバマの」(彼の操作人たちの)第一のターゲットは、ナチスやヒットラーの若者たちの運動の場合と同じく、若者たちである。もし、この対比に無理があると思うなら、一部の若者たちにとってのオバマ崇拝が、既にいかに極端なものとなっているのかを理解するために、次のビデオを見てほしい。(見るのには、ここ・・・Militant Obama youth march to ‘Alpha, Omega’ chan


「ワールドネットデイリー」(World Net Daily)のウェッブサイトは、このテーマに関連して次のように報じている。

「大統領に選出されたバラク・オバマの公式ウェブサイト、Change.govは最初、オバマは、すべての中学生から大学生に対して地域奉仕プログラムに参加することを「要求する」と発表していた。ところが子供達がオバマの提案する若者の組織に徴集されることに対してブログによる抗議が嵐のように寄せられた後は、このウェブサイトの言葉遣いは和らげられた。最初、『アメリカは奉仕する』という図表の下に、同ウェブサイトには次のように記してあった。『大統領に選ばれたオバマはアメリコーや平和部隊[Peace Corps 訳注:米国から発展途上國に派遣される産業、農業、教育などの援助者たち。J・F・ケネディ大統領の提唱──リーダーズ英和辞典]のような国家的な奉仕プログラムを拡充させて、新たな健康部隊、クリーン・エネルギー部隊、退役軍人部隊などとともに、教育サービスが充分でない学校において教師を補助するために、新たなクラス・ルーム部隊を設立するであろう。』

『オバマは、中学校や高校では年に50時間、大学では年に100時間の地域奉仕活動を要求する計画を展開させることによって、あらゆる年代の市民たちがアメリカを救う活動に立ち上がるよう要請するであろう。』とこのサイトは発表していた。」

全文はここ。Web faux pas: Plan leaked for ‘civilian security force’?

オバマはコロラド・スプリングスでの2008年7月の演説で、陸海空軍と同程度に戦闘力があり、充分に予備措置を受けた「市民国防部隊(`civilian national security force`)」を実現させたいと述べた。ワールドネットデイリーの設立者、ジョセフ・ファラーは次のように記した。

「もし我々が米陸海空軍と同程度の規模と予算配分を受けた、ある種の国家警察部隊を創設しようとしているとすれば、これは、全く途轍(とてつ)もない事ではなかろうか。

私は、民主党は一般論として、米国が軍事費に金を使い過ぎていると考えていると思っていた。

その党の候補者が陸海空軍を合わせたよりも、さらに大規模な、しかし秘密の、ある種の国家警察の創設を目ざしているなどということがどうして可能になるであろうか。オバマは米軍よりも規模が大きく、もっと金(カネ)のかかる、ある種の国内の安全保障部隊を設立するなどということを真面目に考えているのだろうか。もし、そうでないのであれば、彼は何故、そんなことを言ったのか。彼は何を言いたいのだろうか。」

たくさんの華麗な言辞の中で、オバマは自分が平和や自由を好んではいないということを言わんとしていた。彼は、息子ブッシュ、クリントン、父ブッシュ、レーガン、カーター等々を操ったのと同じ勢力のための表看板の扇動屋である。けれども、他の連中との違いは、彼は極めて病的な程に売り込まれているために、少なくとも現実が彼の催眠術をかけられた多くの支援者大衆にも明らかになるまでは、他の連中よりも罰を受けずに逃げおおす事が許されるだろうという点である。そして明らかにそれには一定の時間が必要なのである。

(オバマを操る)陰謀団はオバマの蜜月期間を一分でも短縮させたがるであろうし、我々は一月の彼の就任式以後、事態が急速に変化することを予期できるであろう。

30年前の私のジャーナリスト時代、私は、あるタブロイド紙の記者たちが話しをしたいと思う人物に対してよく使う、一つの手口を知った。彼らは二人で行動し、まず、最初の一人がマスコミと話したがらない、ある零落した家庭のドアをノックする。その記者は彼らに自分の新聞社とは別の社のものだと告げてから攻撃的で侮蔑的な発言をして彼らをさらに怒らせる。

その上で記者は立ち去り、もう一人の記者が同じく扉を叩き、今度は本当の自分の新聞社名を告げ、素晴らしい紳士ぶりを演じる。彼は第一の記者の言動がいかにひどいものであったか自分には充分に理解できると言うが、「もしあなたが私にだけ話してくれさえすれば、私は前の記者やそれに似たような、どんな記者にも、もう、あなたはわずらわされないで済みますよ。」と言うのである。彼らは、たいてい話すことに同意し、この芝居は成功ということになったのである。

ブッシュとオバマに関しても、これと同様なことが起きている。つまり、イルミナティのネオコン「共和党」一派が八年間、ブッシュを操り、米国を外国との戦争や金融上の大混乱へと導いてしまった(悪者/問題)。さて、今度は悪名高きズビグニュー・ブレジンスキー率いる、「民主党」一派が我々を「希望」と「変革」に満ちた陽光へと導くために「救世主」バラク・オバマを連れてきた(善人/解決)、という図式である。

だから、かなり意識の高い人たちの中にも「少なくとも彼はブッシュではない」などと言う者さえ出てくるのだ。

漠然とした「希望」、「変化」、「自信」は別として、オバマの政策がいかなるものになるのかについて何らかの考えを持っている人々はほとんどいない。

一般の人々の知識は彼の「イメージ」を持つことや、自己の投影から来ているのであり、詳細を承知しているわけではない。何故ならオバマは票が投じられるまでは詳細を明らかにしないし、投票が済んだ後でさえ、彼は自らの饒舌(じょうぜつ)の中に、それを隠しておくだろうから。

オバマは戦争に反対しているという「イメージ」があるが、彼はそうではない。イラク侵攻に関しては、我々は彼が大統領になってどうするのかを見ることになるが、彼はそれに反対だと述べている。ヨーロッパの部隊も含めて、米軍部隊のアフガニスタンへのさらなる増派を求めている人物が、どのようにして戦争に反対できるのだろうか。彼はまたパキスタンを爆撃したり、イランが核兵器を作るのを阻止するために軍事力を行使する用意があると述べている。その上、彼は「爆撃派の」ヒラリー・クリントン(ビルダーバーグ・グループ、三極委員会、外交問題評議会)を国務長官に指名し、ブッシュの「爆撃派の」国防長官、ロバート・ゲイツ(ビルダーバーグ・グループ、外交問題評議会)を再指名したのである。ということは、これこそ「我々が信じる変革」そのものなのである。

オバマが戦争に反対しているなどいうことは全くない。そして、もし彼を操縦する連中が、思うがままに事を行うとすれば、彼はアメリカをさらに多くの紛争に巻き込み、黒い顔をしてダークスーツに身をかためての雄弁さのうねりのうちに、米国派遣部隊とその敵たちの屍を重ねることになるのだが、彼がそうした戦闘の地に足を運ぶことは決してないであろう。

彼は自らを「団結をもたらす者(a “uniter”)」だと主張しているが、この言葉は、まさにブッシュがホワイト・ハウスに入る以前に自ら称していたものである。だが、団結はそれ自体、争点ではない。ナチス・ドイツは戦争の初期段階で団結を保っていたが、それは良い事だったのだろうか。問題はそのまとまりが、何を獲得せんと意図しているかにある。そしてオバマの誇らしげな「団結」はイルミナティの(ジョージ)オーエル的な計画を支持する大衆運動を「奮い立たせる」ことにあるのだ。

彼の「人々を団結させる」という彼が常時使用しているレトリックは合衆国、カナダ、メキシコの三ケ国を「団結」させて北米連合へと導くことを正当化するために使われることが可能なのである。それはまた、アメリカの国家主権を「世界共同体」(世界独裁制)への「団結」へと譲り渡して行くために使用できる。それはオバマに反対の立場の信奉者と非信奉者に対する非難を結びつけるのに使用されることができるが、それこそ、まさにヒットラー体制に異議をはさんだ人々に対する焚書や凶暴な弾圧に関して、ナチス・ドイツで起きたことそのものなのだ。

オバマ狂たちがファシズムを「希望、変革、自由」さらには「新アメリカ」や「新世界(権力)」として売り込むに至る時、彼らの可能性は無限である。

ブッシュとチェイニーは紛れもない戦争屋であり、人々の意に反して軍への強制的な編入、つまり徴兵を導入しようと常に努力していた。けれども現在の情勢の下ではオバマにとって、それほど困難なことではない。彼は既に中学校、高校、大学生たちの強制的な地域奉仕活動や米国内に国民の軍隊を作ることについて語っている。

それこそ私がオバマはブッシュよりも桁はずれの危険性をもっていると言っている理由である。ブッシュは最近の八年間でファシズムの端緒に到達しただけであったが、オバマはその仕事を完成させる能力を持っている。これが私が言及する理由のすべてである。

「オオカミは羊飼いの衣装のほうが効果的だとわかりました」

オバマが「変革(チェンジ)」という言葉で計画している事は何なのかを理解するためには、彼の背後にいる陰謀団と彼が政権のスタッフとして既に指名した連中を観察すればよいのだ。彼の指導者、スベンガリー(悪意で自分勝手に相手をあやつる人─訳注)で主要な操縦人は(ジミー・カーター政権の国家安全保障問題特別補佐官で、デビッド・ロックフェラーとともにイルミナティの三極委員会の共同設立者である)ズビグニュー・ブレジンスキーである。

ブレジンスキーは、1970年代の後半、アフガニスタンの首都、カブールでソビエトの影響下にある同国の政権に反対するために、同国内で、現在では「テロリスト」と呼ばれる連中に自ら資金を提供し、訓練を行ったということを公式に認めているのだ。彼の言によると、彼の作戦はソ連をそそのかしてカブールの政権を守るためにアフガニスタンに侵攻させ、このライバルたる超大国に「彼らのベトナム」をもたらそうとするものであった。この計画により、ソビエトの1979年から1989年までの占領期間中に百万人のアフガニスタン人が犠牲となったが、この結果にブレジンスキーは少しも悩むことがなかった。

ブレジンスキーの「自由の戦士たち」(作戦)は「ムジャヒディーン」、後にはタリバン、そして「アル・カイダ」と自称されるものとして知られるようになった。これが「戦争反対の」バラク・オバマの背後に居る人物なのである。カーター大統領が、(自らを大統領に選んだ三極委員会創設者の一人である)ブレジンスキーの許可なしには外交政策に関して何もできなかったということは周知の事実であった。

オバマが、自分の背後にいる人物、ブレジンスキーによってその初期段階で訓練され、組織され、武装化された、タリバンのテロリストたちと戦うためにアフガニスタンへ大量の部隊の派兵増強を求めているのは、同政権が持つ、多くの大きな皮肉(イロニー)のうちの一つである。ちょうどマトリックスの中でモルフェウスが「運命には皮肉(イロニー)の感覚が必ずつきまとうようだ。」と言ったように。

けれどもブレジンスキーの場合、それらすべてをもたらしたのは「運命」などではなく、冷徹な計算の結果なのである。ポーランド生まれのブレジンスキーはロシアに対して激しい敵意を抱いており、同国は現在でも中国とともに彼の主要な標的なのである。

そして、それらの国々がブレジンスキーの標的であるとすれば、それらはオバマの攻撃対象でもあるのだ。

三極委員会と、フォード財団のようなイルミナティの看板組織を含む、より広範なブレジンスキーのネットワークは、今やオバマを選択した。状況が変わることはないであろう。つまりブレジンスキーに細かく指図されてオバマが行う仕事はただ、それらを国民に納得させることだけなのだ。ブレジンスキーがロシアや中国を巻き込んだ戦争の引き金を引きたいと考えている以上、これは、むしろ警戒すべき事態である。「オバマの」政策はブレジンスキーの著作に直接、依拠している。次に読者が知っておいてもよいブレジンスキーの言葉を引用するが、それはオバマが大統領選に立候補する前に記されたものである。

「自分自身を越える高次の大義への奉仕という概念を重視する、思慮深い公教育は……必要とされる社会的再評価に際して極めて重要である。既に折に触れて何人かの人々によって主張されているように、そうした方向への大きな一歩は、すべての若者を対象に民的奉仕活動の期間を採用することであろう。この活動には議会での承認を得た、国内及び国外での様々な有効な任務が含まれる。」

今どっかでそれをよく聞いたな?

左「実際の人物は秘密グループの傀儡です。」
中「一個人の計画された虚像」
右「識別する人は虚像を通して見ている」

イルミナティの代理人(operative)としてのブレジンスキーの目標は、単一の世界政府、通貨、軍隊──つまりは単一の世界独裁国家を作り出すことにある。これらの体制は全世界を包括する単一のコンピュータ/人工衛星システムとマイクロチップを体内に埋め込まれた一般民衆(a microchipped population)との結合によって支えられるのだ。彼は1970年代に「二つの世代の間に──テクネトロニックの時代におけるアメリカの役割」という本を著した。彼はその中でイルミナティと自らが押しつけようとしている単一世界国家の社会について次のように描いた。

「テクネトロニックの時代にはより統制を強めた社会が次第に姿を現してくる。そうした社会は伝統的価値の制約を受けることのない、一人のエリートによって支配されることになろう。そして間もなく、すべての市民に対する、ほぼ絶え間なき監視体制を主張すること、そして個々の市民たちに関する最も個人的情報さえ含む、最新の完全なファイルを維持することができるようになるだろう。これらのファイルは当局によって瞬時のうちに検索を受けることになるだろう。」

彼はまた、40年前に同じ本の中で次のように述べている。

「今日、我々は再び国家を越えたエリートの出現を目撃しつつある……(彼らの)つながりは国家による束縛を切断する……遠からずして先進諸国の社会的エリートたちは精神的にも容姿の上でも極めて国際人的に、あるいは地球人的になりそうである……。国民国家は次第にその主権を放棄して行きつつあり……さらなる進展により、アメリカ国民はより大きな犠牲を要求されることになろう。全世界的に新たなる金融構造を形成するためには、より集中的な努力が約束される必要があるであろう。その結果として現在のアメリカの比較的優越的な地位に対する一定の危険性が付随することとなろう。」

そして彼の操り人形、オバマはアメリカ人たちが「変革」を引き起こすために何をしなければならないと言っているのか。「犠牲を払え。」と。ミシェル・デマゴーグ女史が次のように述べているように。

「私達の魂は打ち砕かれているので、新しい指導者が必要です。私達を後押し別の場所へと導いてもらうのに必要となる犠牲を払うためには……勇気づけられねばならないのです。」

こうした言葉の中に、ブレジンスキーが何十年かの間、描き続けている世界独裁体制への途上において、国家主権と自由とがより大きく犠牲にされるとの意味が含まれていることは確実である。

ブレジンスキーの息子、マークはオバマの選挙運動の「顧問」であった(父が命じたことを行った。)。そして「アメリカ一党国家体制 American one-party-state」」に合わせて、彼のもう一人の息子、イアンはマケインの選挙運動で外交政策顧問になった。彼の娘でオバマ支持のミカ・ブレジンスキーはMSNBCテレビで(選挙)運動を報道した。

オバマは長い間、選ばれた人物であり続けているが、この事実は奥の院にいる、数名にしか知られてはいなかった。そして彼のブレジンスキーとの関係が1980年代初頭までさかのぼる。この時期、オバマはアイビー・リーグでイルミナティの一流校、コロンビア大学に在籍していた。同大学でブレジンスキーは共産主義問題研究所の所長であった。オバマがこの頃のことを詳しく語ることは決してないだろう。その時以来、オバマは三極委員会とフォード財団と結びつく諸財団のネットワークからの資金提供と支援を秘かに受け続けている。オバマの母親はフォード財団に勤務していた。

さて質問を一つ。アメリカの歴史上で巧妙且十分な財政的基盤をもって大統領選を戦える「国家的人物」が、あきらかに何の係累もないところから出現できるということを本気で信じている人はいるだろうか。こうした(国家的)人物は、オバマが「自由にして」やりたいと語っている、まさにその国民を奴隷にしたいとのぞんでいる勢力によって長期にわたって選出されてきているのである。

オバマへの資金提供の出資者は、さしずめウォール・ストリートの人名録を読むようなものである。──すなわち、ゴールドマン・サックス、UBS、シティ・グループ、クレディ・スイス、ドイツ銀行、J・Pモルガン・チェース、モルガン・スタンレー等々である。彼が選挙運動をするための公的資金の制限を受け入れる誓約をするかわりに「私的な」資金集めという、金額枠に制限のない選択を行ったのも何の不思議もない。

そして、こうした人々は、当然のことながら自分たちの最大の利益を代表する候補者を応援しようとするのではなかろうか。どうぞお好きなように。

オバマと彼の練達したプロの操作者たちのネットワークは、彼の「選挙運動チーム」の弁護役を務め、オバマが「ロビーストたち」からの献金を拒否していたとの嘘をついた。ロビーストたちは彼らの顧客の利益のために雇われて、政治家たちに法律を作らせたり、それに反対させたりしているのだからというわけだ。

だがオバマをとりまく過去と現在のすべてのことと同じく、それは手と口の早わざである。彼らは院外団(ロビースト)や院外グループを代表する法律事務所を通して、オバマの口座へ膨大な額の資金を集めたのだ。資金が第三者経由で院外団から大量に振り込まれているのに、彼らはロビーストたちからの資金調達に関して「もっともらしい否定」を行っていた。

次いでオバマの資金と経済活動に密接に関与しており、ブレジンスキーの仲間の億万長者でユダヤ人金融業者のジョージ・ソロスがいる。ソロスはイルミナティの外交問題評議会の理事会の元メンバーであり、ヨーロッパ外交問題評議会(the European Council on Foreign Relations)に資金提供している。要するに彼は大物のインサイダーなのだ。

皆さんはアメリカでのオバマ「革命」におけるソロスとブレジンスキーの手練手管をはっきりと見ることができる。それはアメリカとイスラエルの諜報機関に結びついた、ソロスの諸財団と諸組織の複合的且秘密のネットワークであった。これら両国の諜報機関はウクライナ、グルジア、その他のどこにおいても学生達に大衆抗議行動や政府転覆の方法を訓練し、そうした活動への資金提供を行った。

こうした、捏造された抗議行動は「民衆の革命」として全世界中に売り込まれたが、それは、まさに前途の通りに起きていたから、そうした革命が終わって、古い体制が取り除かれると、出現する新しい指導者は、初めからずっと舞台の袖で待っていた、ソロスとブレジンスキーと彼らの仲間たちのネットワークの操り人形の人物なのである。

オバマもこれと似たり寄ったりで、ひも付きの偉ぶった笑顔で、彼を選出し、訓練し、売り込み、記録破りの資金集めを演出したイルミナティのネットワークによって完全に支配されているのだ。ラリー・シンクレアの同性愛やコカイン使用の申し立てのように、彼の多くの秘密を握っているのは彼らである。彼らはオバマが彼らの命令に従っている間は秘密を保持し続けるであろう。

オバマは名声と権力のために自らを売る、銀行家の情婦にすぎない。そして、それこそが彼が銀行システムの奇怪な救済策を支持した理由であり、彼がいつも国民の前で銀行家たちの利益を重視するであろう理由である。彼の財政顧問は、爪の先までイルミナティそのもので、1979年から1987年までの連邦準備制度理事会議長、ポール・アドルフ・ヴォルカーを含む、ウォール・ストリートの「A」ランクのリストから直接やって来ている。

オバマは経済回復諮問委員会(the Economic Recovery Advisory Board)の会長となったが、この委員会は、シカゴ大学出身でオバマの親密な仲間で、首席エコノミストのアウスタン・グールズビーを含む内輪の連中によって支配されている。グールズビーはイェール大学の悪名高きイルミナティのスカル・アンド・ボーンズ(そこには息子ブッシュと父ブッシュも加入している。)の新加入者である。カナダ政府に対する、オバマの言葉は選挙で票を獲得するためのものに過ぎないから、「自由貿易」協定の経済効果に対する彼の非難に関しては心配しないようにと伝えたのはグールズビーであった。

もう一人のウォール・ストリートの内輪の人間でシオニストのティモシー・ガイトナー(三極委員会、ビルダーバーグ・グループ、外交問題評議会)はオバマによって財務長官に指名された。ガイトナーはアメリカ「中央銀行」の仮面をかぶった、私的な「連邦」準備カルテル中でも最も強大なニューヨーク連邦準備銀行総裁であった。また彼は外交問題評議会と、恐るべきキッシンジャー商会(the appalling Kissinger Associates)の元雇用人である。

オバマの財務省グループは、シティ・グループの理事で上級顧問であり、外交問題評議会の共同議長、さらにはオバマの経済担当補佐官でシオニストのロバート・ルービン周辺の側近グループに限られている。イルミナティのビルダーバーク・グループ会員のルービンは債務市場における危険性を拡散させるシティ・グループの戦略の背後にいた人物だが、これによって同グループは納税者の資金による救済を余儀なくされたのだ。

金融危機の原因をつくり出した、まさにその人物が、それに対する対応策(より多くの納税者の税金を彼らと彼らの友人たちのために支出する。)を決定するべく、オバマによって指名を受けているというわけである。

ルービンはクリントン政権の財務長官で、彼の配下にはラリー・サマーズ(ビルダーバーグ・グループ、三極委員会、外交問題評議会)がいた。彼もオバマの「チェンジ」チームに指名された、もう一人の側近である。サマーズは「自由貿易」(自由搾取)と「グローバリゼーション」(世界独裁体制)との狂信的信奉者で、世界銀行の主席エコノミストであった。一九九一年に、銀行は毒性の強い廃棄物を最貧諸国に捨てたほうがよい。何故なら、それにともなって病者や死者に必要とされるコストも低減されるだろうから、との趣旨の覚え書を書いた。このメモが公にされた際に、当時のブラジルの環境長官、ホセ・ルッツェンバーガーはサマーズに次のような手紙を出した。

「貴下の(最貧諸国への廃棄の)理由づけは論理的には完璧であるが、全体としては精神異常者のものである……あなたの考えは、我々が住む、この世界の自然に対する、多くの在来の「経済学者たち」の信じられない程の疎遠性(alienation)、還元主義的思考、社会的残忍性、傲慢(ごうまん)な無知の具体的実例である……もし世界銀行が貴下を副総裁のままにとどめておくなら、すべての信頼性を失うことになろう。私にとっては今回の一件は、常々私が述べてきた持論……、世界銀行など消滅してしまうのが一番良い。……を証明したものである。」

ルッツェンベルガーはこの手紙を書いた後、すぐに解任されたというのに、恐るべきサマーズはビル・クリントンによって財務長官にされ、そして今や、ミスター「チェンジ」、「ホープ」、「ビリーブ」のオバマによって国家経済会議(the National Economic Council)を率いるべく指名を受けている。すべては嘘八百だ。

ブルームバーグ・コム(Bloomberg.com)はホワイト・ハウスから、わずか三ブロックのところに居を構える、「アメリカの進歩のためのセンター」(CAP)がオバマ民主党の政策会議のための主要な発信源になったと報じた。CAPに金を出しているのは誰か。ジョージ・ソロスである。

それは単に「新しいアメリカの世紀のためのネオコン・プロジェクト」や、「アメリカ企業研究所」の別名に過ぎないのだ。それら二つの組織は発展してブッシュに戦争政策や自由抑圧政策を命令した。そして「CAP」やそれに類似した諸組織もオバマに対して同様に命令を下すであろう。このCAPはオバマにぴったりで、彼はその衣装をまとうことになろう。

実のところ、名称や美辞麗句を取り除けばブッシュとオバマの体制の間でテーマの上での相違など全くない。ブッシュの政策はイルミナティの「シンク・タンク」を通して命令を与えられていたが、オバマの政策も全く同じである。

ブッシュはイスラエルの利益を奴隷的に追求する連中に囲まれていたが、オバマもそうなのである。ミスター・「チェンジ」はイスラエルに対して疑うことなき支援を誓っており、副大統領のジョー・バイデン(ビルダーバーググループ、三極委員会)は自ら、いかなる環境においてもイスラエルを支持するとの美徳を示す、熱烈なるシオニストである。オバマは抜け目のないシオニストのラーム・エマニュエルを首席補佐官として、また、もう一人の超シオニスト・ユダヤ人、デニス・ロスを中東政策補佐官として、それぞれ指名した。神はパレスチナ人たちを救い給う。ロスもまたクリントン政権、父ブッシュ政権の一員であった。と、いうことは、どこもかしこも「チェンジ」だらけだ。

シカゴ生まれの国会議員、ラーム・エマニュエルはベンジャミン・M・エマニュエルの息子であるが、この父親はイスラエルをテロと爆弾によって、この世に誕生させるのに功績があった、残虐なユダヤ人テロ組織、イルグンのメンバーであった。「オープン・シークレッツ・ウェブサイト」はエマニュエルがヘッジ・ファンド、民間持株会社、さらにはより大きな証券/投資業界からの選挙献金で2008年に下院の最高受取人であったと報じている。

エマニュエルもまた、ビル・クリントンによって2000年に住宅ローン担保証券取扱い大手、フレディ・マックの役員に指名されたが、彼の在職期間は次々と起きるスキャンダルや金融不正の時期と一致していた。フレディ・マック社がサブ・プライム担保付債券暴落の最中に税金を使って救済されねばならなかったのは有名な話である。

オバマ自身と同じく、エマニュエルは、自分たちの利益のためにシカゴの政治を操ることを共謀する、政治家と実業関係者の党を越えたネットワーク、「イリノイ連合(Illinois Combine)」」の貴重な人材である。ホワイト・ハウスを支配する以前でさえ、エマニュエルはロッド・ブラゴジェヴィッチ・スキャンダルとの関係を申し立てられて、辞任要求に直面したのである。

2008年12月、イリノイ州知事でオバマの同僚であったブラゴエビッチは、オバマの大統領選出馬によって空席となったシカゴの上院議員の議席をめぐっての大規模な贈収賄を含む共謀の件で逮捕された。それでも、それはオバマを生み出した、まさにそのネットワークによる、現在進行中の驚くべき【からくり】と醜聞に満ちた多くの贈収賄のうちの、もう一つの実例に過ぎない。

ラーム・エマニュエルの親友の一人が、イリノイ連合のもう一人のクローン人間でシオニストのデービッド・アクセルロッド氏を指名した。アクセルロッドだが、彼もオバマの選挙運動を指揮した。彼がオバマ政権内部で極めて大きな影響力を持つであろうことは疑いない。アクセルロッドは世界中でも最も腐敗した政治システムの一つである、シカゴ政界の古強者(ふるつわもの)であり、1990年代には何代もの市長の下で活動し、2004年にはオバマの上院議員選挙に関わった。

ビル・クリントンは、1993年に大統領になった際、彼のアーカンソー(州)の一党をワシントンに引き連れてきた。そしてオバマは彼のシカゴの暴徒どもを満載してきて、彼らに国家の権力と影響力を持つ重要な地位を分け与えているのだ。

こうした、すべてのことは重要なことではあるが、いずれも心地良いものではない。それらは「チェンジ」でも何でもない。

デービッド・アクセルロッド:オバマの「語り手」であり調教師。
これらの行間を読むのに必要な背景記事。

オバマは、言うこととやることが別物の、途方もない嘘つきである。彼が1996年にシカゴで最初に上院議員になったのは自らの政策の力の故にではなく、選挙手続きの悪用によるものであった。

対立候補と戦った上で選挙民の決定を仰ぐのではなく、オバマは自分の親友達を使って彼の民主党の主要なライバルたちを指名した投票用紙に異議申し立てをさせて、技術的方法でそれらの投票用紙を無効とさせてしまった。そのため彼は無競争で当選してしまったのだ。対立候補の一人であった、ガイス・アスキアはオバマの行動は庶民の擁護者で選挙民の諸権利のための戦士という彼のイメージを裏切るものだと次のように述べた。

「どうして君は新しい明日をめざすと言いながら、その実、正当な候補者たちを脱落させるために、シカゴ政界の古い政治スタイルをとるのか。君は名誉と民主主義を説くが、自分が無事当選を果たすために他のすべての候補者を失格させてしまうようなやり方をとっている。そこにどんな名誉が存在するというのか。選挙民に決めさせれば良いではないか。」

どうしてなのか。理由は、おそらくオバマは、そうしなければ負けていたからである。そして彼は公正に選挙戦を戦って敗北することなどに全く興味がなかったのだ。彼は必要なら、いかなる手段をとっても勝ちたかったのだ。彼が関心を示した投票者の権利とは、唯一、彼自身に投票する権利だけであった。彼はまた自らに関するスキャンダルが真実である場合、自らの当選を確実にしようとして対立候補たちの信用を失わせるため、アクセルロッドのような【やり手】を動かしてスキャンダルを捏造させてしまうのである。

彼はシカゴ政界のゴミためから出現した、典型的な腐敗した一発屋である。だから現在は服役中のスラム街の大地主、トニー・レズコのような極めて危険な「実業家」やペテン師とオバマが親密な関係を保っているという事実こそ彼に期待できるすべてなのである。

さらにイリノイ連合の餌箱の中に鼻面を突っ込んでいるもう一人の人物、レズコはオバマと現在は逮捕されているロッド・プラゴジェヴィッチに多額の政治献金を行っており、その見返りとして彼はレズコが「公的住宅供給」を行えるようにシカゴの納税者たちによる膨大な金額の税金が支払われるべく後押しした。

そうした(公営)住宅は当時、極めて危険で破損した状態で、汚水が台所の流しの中に流れ込むような状態のままにされていたので、それらはオバマが上院議員としてその代表となることが予定されている黒人貧困層の人々が住むには不適切だと見なされたのである。いくつかの建物はあまりに劣悪な状態なので取りこわさざるを得なかった。

レズコはまた、自らのビジネス仲間たちのために州委員会の約束を獲得し、最終的にはこうした関係を利用して、州政府に結びつく仕事を行いたい会社からリベートを取ろうと要求した件で告訴された。

レズコとオバマはシカゴのハイド・パークにある160万ドルの大邸宅を見に行ったが、この建物をオバマは2005年に自らの希望価格以下の30万ドルで購入した。一方でレズコの会社は完全に言い値で隣接する土地を購入した。この土地のうちの、いくつかは後にオバマ家によって購入された。レズコは25万ドルをオバマに政治献金しており、オバマの上院議員選挙の財政委員会で活躍したが同委員会は1400万ドル以上を調達した。

次にオバマにはテロリストたち、つまりウィリアム・エイヤーズとその妻ベルナルディーヌ・ドーンたちとの親密な関係が存在する。一九六〇年代後半、エイヤーズはウェザー・アンダーグラウンド(ウェザーメンや同様の派生グループとしても知られる)と呼ばれるテロ組織の創設者の一人で、ペンタゴンや連邦議会のビルのような公共の場所を爆破する運動を始めた。(ニューヨークの)グリニッチ・ビレジで爆弾を作っていて、三人のメンバーが死亡した。

1970年、エイヤーズは彼らの信条を次のように述べたと言われている。「すべての金持ちを殺せ。彼らの車やアパートを爆破せよ。革命を家庭の中に持ち込め。自らの両親を殺害せよ。それこそ本当に大事なことだ……」エイヤーズ氏自身「金持ち」の家庭の出身である。

ベルナルディーヌ・ドーンはシャルル・マンソンの殺人に関して次のように述べた。

「やっちまえ! マンソンはそれらの豚どもを殺して、その同じ部屋で死人たちとともに晩餐をとった。それから彼らは一人の犠牲者の腹にフォークを突き刺した。」と。

1968年のウィリアム・エイヤーズ
9/11の日、彼はニューヨークタイムズ紙にウェザー・アンダーグラウンドの爆破活動を後悔していないし、
仕事が十分済んでいないと思っていたこと話した。

エイヤーズとドーンの事件は、当時は違法であった電話盗聴の故に不起訴処分となり、エイヤーズは今では、シカゴにあるイリノイ大学教育学部の教授であり、教育学の名誉教授にして大学上級研究員の称号を有している。

エイヤーズは、一億ドルの「シカゴ・アンネンベルグ・チャレンジ」の議長として活動させるべくオバマを採用して、彼らは七年にわたり、ウィリアム・エイヤーズのような……人物の「教育」プロジェクトに認可を与えるために共に働いた。さらに彼らは別の非課税財団、シカゴにあるウッズ基金に共に勤務した。同基金はオバマ自身のトリニティ統一教会、つまり物議をかもしている牧師、ジェレミア・ライトの教会に補助金を与えた。

オバマの政治的経歴は……ウィリアム・エイヤーズやベルナルディーヌ・ドーンらの本拠地、シカゴでのある集会で、オバマがアンネンベルグ・チャレンジの議長にされた直後の一九九五年に事実上、開始された。もし、真実が語られるなら、彼らはその時以来、オバマの活動範囲(circle)と結びつき続けている。

オバマとエイヤーズが運営するシカゴ・アンネンベルク・チャレンジは学校には直接、資金提供しなかったが、そのかわりに資金を交付された「外部の仲間たち」と協力していると主張した。これらの連中はビル・エイヤーズ最愛の組織、極左の「コミュニティ・オルガナイザー」であることがわかった。そして、これらのクルーには「急進的改革のためのコミュニティ組織連合(Acorn)」も含まれていた。

オバマもまた「リーダー訓練」セミナーをAcornとともに指導し、そのメンバーたちはオバマの政治的運動に深く関わるようになり始めた。「選挙民(オバマに間違いなく投票しそうな投票者)登録を行う」努力も陰で行われており、ネバダ州当局は、選挙管理委員会がこのグループを大規模な形でニセ者や名前を重複させた選挙民登録を行っているとして告発した後、Acornのラスベガス事務所を家宅捜索した。

Acornの大口資金提供者たちの中に……ジョージ・ソロスがいる。

オバマは合衆国で生まれたこと、つまり大統領になる適格性を証明することさえ拒否している。彼は自分がハワイで生まれたと主張するが、ケニヤにいる彼の祖母、異父の弟、妹は全員、彼がケニヤで生まれたと言っているのだ。

「ミスター・クリーン」ことオバマは極めて薄汚い経歴を持っている。今のところ、次第に消え失せるであろうオバマ・ゾンビたちが誇大広告を信じるのをやめさせたり、ふくらみ過ぎた現実を破裂させるほどの証拠は存在しない。厳しい試練の時が来るであろうが、彼らが認識上の不協和音から解放され、自ら欺されていたと認めざるを得なくなるまでには、一定の時間と多くの失望が必要となるだろう。

それは、オバマが最初の黒人の大統領だと思って票を入れた、すべての黒人達にとっても同じ事で、実のところ、オバマとは黒人の仮面をつけてはいるが、白い顔をしたイルミナティの陰謀団、つまり、かつての(黒人)奴隷貿易を営んだ、まさにその、いくつかの家系とネットワークそのものの利益を代表している人物なのだ。

私は悪いニュースをもたらす人間や、人々の夢を壊す人間にはなりたくないのだが、正直であろうとすれば、そうせざるを得ないのだ。この人物は超ペテン師たちに管理される、ペテン師である。この操り人形はより大きな操り人形に操作されているが、その操作する人形は、さらに大きく、さらに深い暗黒の悪に仕えているのだ。彼の御主人様たちにとって、オバマは単なる目的のための手段に過ぎず、合衆国の内部に内乱や大動乱を引き起こすために、彼を暗殺した方が良いと彼らが判断すれば、彼らはそうするであろう。

あら、オプラさん、現実が始まる時どのように切り抜けますか? 果たしてそれはどうなるだろう??

「なんですって? あなたは“救い主”ではないと言ってるの?」

私はオバマが持っている魅力を理解できる。何故なら、人々は彼が、自らが主張しているような人間であってほしいと願っているが、実はそうではないからである。人々は「生活」と呼ばれる衝突、腐敗、戦いにうんざりしており、すべてが変化してほしいと願っている。けれどもオバマの変化は幻影であり(ジョージ)オーエルによって予測された、イメージの中の単なる継続させられた変形を提示するに過ぎない。

オバマは自らが言っていることを実行しようとしているとの印象を与えるために、グアンタナモの閉鎖のような、明らかに良い徴候が公表されるのを我々は目撃するだろう。けれども、目を核心に向ければ、全世界的専制政治というアジェンダが、いかにオバマの「希望」「変化」「自信」「犠牲」さらには「団結」といった装いの下に導入されつつあるかがわかるであろう。

認識上の不協和音(自分自身に対して嘘をつくこと。)がオバマ信者の心を捉えている現状が、くつがえされるには、二年あるいは、より長い時間が必要となろう。その時まで、彼らは「夢」を生き続けさせるべく、オバマのために際限なく弁解(自分自身に嘘をつく)を続けるであろう。

けれども、ある日、彼らは自分たちの前に積み上げられた証拠の力によって、彼らが夢を買い、悪夢を見たのだということを認めざるを得なくなるであろう。彼らが今、明日になっていることを理解できず、自分たちをそうした痛みを伴う失望から救うことができないのは、何と哀れなことであろうか。

【翻訳委員会◇うま】

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