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【参考記事】オバマはAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)とアメリカのユダヤ・シオニスト・イスラエルロビーの支配力から脱却できるか?

【参考記事】 Payvand’s Iran News …

02/12/09
Can Obama escape the dominating influence of AIPAC and the American Jewish/Zionist Israeli lobby?

オバマはAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)とアメリカのユダヤ・シオニスト・イスラエルロビーの支配力から脱却できるか?

デビー・メノン著

The Israel Lobby and U.S. Foreign Policy
By John J. Mearsheimer and Stephen Walt

「イスラエルロビーとアメリカ外交政策」
ジョン・ミアシャイマーとステファン・ウォルト共著

アメリカ主流メディア団体は、シオニスト、イスラエル及びアメリカのユダヤロビー、AIPAC、及びその他の政治活動委員会に反することは、何もしないという事実、 どれ一つとして本当の問題について扱っていない。なぜなら、これらの団体はアメリカ政界のすべての場面で圧倒的な影響力を持っているからである。それに反する動きを支持するものは誰であろうと、アメリカの政界、ビジネス界に明日は来ることはない。フィンケルシュタインのようにシオニスト暗殺団によって死の宣告を受けるだろう。最近、一群の非常に高潔で徳が高く、しかもAIPACやイスラエルロビーに将来の成功のよりどころとしない退官外交官や研究者が次のように問いかけた:「オバマはイラン問題を解決することができるか」。しかし、彼らがなすべき問いかけは、「オバマはAIPAC及びアメリカのユダヤ・シオニスト・イスラエルロビーの支配力から脱却できるか」、とするべきなのだ。

その答は「おそらくできないまま残ってしまう」である。

アメリカにおいて、ユダヤ人はアメリカ政府内の多くの主要政治的地位というもっとも甘い部分を獲得していると指摘するだけでは十分ではないと思う。これは公然の事実であり、繰り返すが、クリントン時代には56%だったし、ブッシュ政権でもほぼ同じパーセントだった。そして、私たちはオバマ政権の陣容も同じ構成であると気づき始めている。議会は大部分がAIPACとアメリカ国内のユダヤ政治活動委員会(PACs)の連中に牛耳られているということさえ、真実であり、もちろん明白である。

私の最近の評論の中でバラク・オバマに対する信頼も希望も信任も、そして期待もすべて消え去りつつあると述べた。それは、クリストファー・ボリンの記事、すなわち「The Israeli Who Runs the Obama White House – bollyn (オバマのホワイト・ハウスを運営するイスラエル)」を読む前のことだった。この記事は、オバマ政権とアメリカ政府内のイスラエルシオニストや彼らがアメリカ大統領選挙全体を不正操作し、マケインとペリンの喜劇組も含めた劇的な猿芝居を創出した方法を例証したものだ。オバマはクリントンの残骸物を甦らせてホワイト・ハウスに再装備し、いつもどおりの商売のように見えることをはじめているし、リンドン・ジョンソン、クリントン、ブッシュらの体制から何ら変わったところはない。

新皇帝の法服は、彼の前任者たちと同様、同じシティー・アイランドの仕立屋によって裁断され、同じ素材で仕立て上げられつつあるのだ。

変化の夢も、理想も、希望も、約束も、もうたくさんだ。問題は、なぜ大多数のアメリカ国民がこの儀式についていくのかである。そして、これはいつから始まったのだろうか。

この第二の問題への解答は1980年代末ジョージタウン大学で講義を行ったイスラエルの外交官から得られた。同大学の比較外国政策課程で教鞭をとっているアラン・サブロスキー教授から次のように話されている。その中に各学期の講義に出身国の異なる3〜4人の外交官がいて、イスラエルの外交官と二人の学生との夕食時での会話の中で、イスラエルのアメリカへの寄りつきの真の転換点は、1956年の戦争後にあったと述べた。このとき、アイゼンハワー大統領はイスラエル、イギリス及びフランスに「(戦争を)中止し断念して」故国に帰れと命令したのである。イスラエル大使館はその決定を覆そうとしたが、実際に彼らがコンタクトできたのはわずか2つの「連邦議会内の小さな部局」だけだった(アラン・サブロスキー教授が使ったこのフレーズははっきりと覚えている)。それで、彼らはその事態を逆にするべくPACsその他の組織のネットワークを作り出し始めた。ある学生が「現在どのくらいの数の連邦議会部局にうまくアクセスできますか(これは1980年代末のことであることに注意してほしい)」と尋ねたところ、教授は満足そうな笑みを浮かべながら、「ほとんど全部だ」と答えた。学生たちの顔には驚きの表情が浮かんだので、教授は急いで「しかし、もちろん私たちはそれらをコントロールしない、彼らはアメリカ国民の最大の利益のためにうごいている」という趣旨の言葉を付け加えたが、学生は教授の言うことを信じなかった。そしてご覧の通りです…。

確かに、読めば読むほど、アメリカ人がブッシュ政権の愚かさに反応するのにこんなにも長い時間かかったかその理由がわかる。障害が多すぎるために途方もない課題となったのだ。

同等の地位にあるそれほど数多くの人が、(『汝はイスラエルを批判してはならない』のような)何らかの意見の一致を見ているとき、陰謀などは不要であると思う。AIPAC以外にもユダヤのPACsが非常に多く存在する。「アメリカ・ユダヤ人小機関代表者協議会(The Conference of Presidents of Major Jewish Organizations)」と呼ばれる従属的な部局があり、そのウエブサイトは一見の価値がある(そしてAIPACは文字通りその傘下の何ダースもの組織の一つに過ぎない)。

これらは、自分の思い通りになる財力と政治と企業に対する関係を持っているので、政界入りする野心的で貪欲な男性と女性に対して、とてつもない強力な影響力を持っていることは間違いない。しかし、オバマもブッシュも双方とも経験済みの支持者としての大衆や、「誠実で公正な人間(それとも、そのような者が今でも存在すると信じているという点で私は世間知らずなのだろうか)」のような統計的少数者を含めて、政治的ゲームの中で実質的に優位を占めることは驚嘆すべきことなのだろうか。

第一の疑問への答は、一つには、その計画の中心部分がアメリカの一般大衆に与えられるイメージを着実に制限してきたことからである。悪いことに、いやもっと悪いことに、アメリカの一般大衆の大多数が世界全般についての印象や意見を、フィクションの世界、つまり、映画、テレビ、そして小説から得るのである。半世紀の間、重役会や放送局や放送網の取締役会に座る人々の多くのおかげで、一般大衆はある種の中心テーマについて着実にメッセージを与えられ続けられているのだ。すなわち(a)アメリカの世界で唯一の親友としての不幸だけどすばらしい、誤解された小さなイスラエル、(b)ホロコーストの立案者の直系の後継者としての汚く危険で野蛮で悪意のあるアラブ人、そして(c)ごく最近では、イスラエル、アメリカ合衆国及び西洋文明と文明全体に対する唯一で直接的な脅威としてのイスラムテロリストを通してのイスラムというテーマである。最近まで、このようなメッセージは「対面的な」明白なプロパガンダの形ではめったに出ていなかったが、低レベルの政治的社会主義形態の反対意見が形成される背景の一部になっており、大衆が旗を持ちスローガンを叫びながら行うパレードよりも広範で永続的なものになる。この半世紀以上にわたる「制限」のあと、無言の大衆たちは、「イスラエル」や「(パレスチナの)アラブ」という言葉を聞いている一般的アメリカ人より独自に考えるという大きな能力を持っていた。

今や100年近くにわたりハリウッドや娯楽報道産業から出されるこのようなイメージの「着実な制限」は人々が自覚しないまま進行され、だれが当初の投資家であり資金提供者であったか、また現在もそうであるか、彼らの出身はどこかを気づかないふりをすることはできないのだ。

「普通の」アメリカ人が努力目標とすべきあるべき姿になるよう準備する異国風の名前を持った美男美女の「映画俳優」の相当の割合が、東ヨーロッパ系の血筋を引く者だった。<ユダヤ人男優・女優>でグーグル検索して、彼らがアメリカ人口の中でユダヤ人全体の相応の代表であると私にわからせてほしいものだ。映画会社の社長、プロデューサー、ディレクター、作家など映画や娯楽報道産業の仕事についているものだれでもいいからチェックして、彼らは応分の代表者であると私に教えてほしい。

ハリウッドは一世紀近く前からもっとも極端で緊密に組織され、効果が高く悪意のある政治宣伝(プロパガンダ)であり、かつ世界の思想コントロール装置の一つであり続けている。アメリカ政府がいわゆる「洗脳」を開発し推進したのは、朝鮮戦争期間中のことだった。これは北朝鮮の国民に責任を押しつけ、ハリウッドで50年から60年間にわたりすでに採用してきていたものだった。一般アメリカ大衆に関する限りにおいて、「イメージ(心象)」という見地を、また、それによってAIPACとその一団がどのようにして議会を買収できたかをいくら強調してもしすぎることはない。これは何もハリウッドやニューヨークのテレビ産業だけではなく、出版社や主要新聞チェーンもそうで、これらすべてが大衆にイメージ(心象)を送っているのだ。これらのメディアは半世紀以上にわたって、ほとんどのアメリカ人が中東、イスラエル及びアラブ(今ではもっと広くイスラム教徒)についてどのように「感じる」かを著しく変形させてきた。特に、国家としてのイスラエルと民族としてのアラブ(現在ではテロリスト)が文化的また感情的予備知識の中に埋め込まれてしまっている。

だから、ネルソン・マンデラデスモンド・ツツ大司教のような反アパルトヘイトの指導者は、彼らがイスラエルのパレスチナ人民への虐待に公然と反対しているため、アメリカの大学での講義から閉め出されているし、「私の名前はレイチェル・コリー」のような劇は主要劇場(ただし、小劇場では上演されている)から追放されている。このようなことはすべて、ユダヤの組織や領主の圧力であり、実質的にその決定に誰も争おうと考えたりしないし、なぜそうなのかと疑問に思うことさえない。

Nelson MandelaDesmond Tutu

オバマ大統領は何か変えることができるだろうか?

うん、できるのだ! 次のように始めることができるなら:

1)デニス・クシニッチ、ラルフ・ネーダー、ポール・フィンドリーあるいはロバート・リーチ、アリアナ・ハフィングトン、ロバート・ケネディ・ジュニア、ポール・クレイグ・ロバート、国連から数名の人材のような真の変化を代表する人を任命する。2)ほとんど成果がゼロだった(戦争で暴利をむさぼる者どもをさらに富ませること以外)、2つの高価すぎる戦争の費用について論議を続ける、(7年後の今でもオサマ・ビン・ラデンは捕捉されていない;第2次世界大戦を戦ってヒットラーは全く見つけられなかったなどと言えると想像できますか)

2)ほとんど成果がゼロだった(戦争で暴利をむさぼる者どもをさらに富ませること以外)、2つの高すぎる戦争の費用について論議を続ける(7年後の今でもオサマ・ビン・ラデンは捕捉されていない;第2次世界大戦を戦ってヒットラーは全く見つけられなかったなどと言えると想像できますか)。

3)アメリカの崩壊しかけているインフラに資金を使うこと。イラク戦争・占領期間中の観点からその費用を討議する-ビッグ3の自動車会社への公的補償金としてのMIW、あるいは国民皆保険制度の補償金としてのMIW等を討議する。

4)過去数十年の間わだかまっているアラブの不満と怒りの根本原因を理解すること。先陣役として、イスラエルは直ちにガザ封鎖を解くように命令することだけで、最近の攻撃によりパレスチナ市民の70%近くを占める1285名の死者を出し、5万人以上を一時シェルター送りとした少なくとも4000戸の家屋を破壊したイスラエルの包囲攻撃によって鬱積するパレスチナ人民が、パンや清潔な水、医薬品、電気など生活必需品を得ることができるようになる。この問題に対して沈黙することは言葉よりも発言力が大きいのだ。

そのとおり、大統領はこれができるのだが、しようとしないのだ。

大統領であっても、支援組織なしでは無力なのだ。明らかにAIPACこそその支援組織なのだ。

オバマ大統領は、自分が望む人を誰でも任命できるだろうし、アメリカ政府に悪影響を与え、大統領が攻撃してくれると我々が期待した悪の多くを正す仕事を喜んでする高い理想と節操を持った人を男女を問わず見つけるのは簡単なことだろう・・・ただし、もし、それが大統領の目標であるのならの話だが。

しかし、それが大統領の目標であるかないかは、ほとんどどうでもよいことなのだ。AIPACの意志に反して実行することは絶対に不可能なのだから。

もし仮に大統領がAIPACの目標に反する計画を推進したとすると、体制全体に浸透しきった堅牢な力と深い勢力伸長によって、大統領とその側近は官庁内でその職を自ら進んで身を捧げようとする十分かつ献身的な人々を決して見つけ出さないだろうし、政府と、AIPACがドアボーイであり、官職後の金になる配置転換と成功の仕事の監督官であり守護者となっているあの回転式ドアの間の通行権も見つけられないだろう。

ワシントンDCのあのハッスル屋の大群のほとんどにとって、官庁はより大きく、よりよいものへの短期の飛び石なのである。あのAIPACのドアボーイは余生への門を守護している。

ウォルトとミアシャイマーは正しいのだ。「やつら」は見せ物を運営するのだ。筋書きを書き、演出の舞台装置を整え、切符を売り、聴衆を座席に案内し、照明や舞台効果を操作し、日曜の朝の論評を書き、次の演出の配役を選択するのだ。さらに収益金を自分自身の銀行に持って行く。

大統領の地位およびアメリカ政府内のどの職務もイスラエルロビーに支配されている。その役職を得る者を彼らが実際自分たちで選ばないとするとしても、彼らが得てほしくない人たちには絶対につかせないようにするはずだ。ホワイト・ハウスの造園スタッフとして垣根の手入れに応募したいと望むのなら、職業紹介所に行く途中で地元のAIPAC事務所とユダヤ教会(シナゴーク)に挨拶回りをするのが一番だ。

Debbie Menon(デビー・メノン):
デビー・メノンはドゥバイに拠点を持つ独立したライターである。

【翻訳委員会◆T】

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